読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

直截の時間(募集中)

気ままに書きます。勉学(課題の超過)によって停滞する可能性あり、タイトルは募集中だし良いのがあれば変える。

今年聞かなかった新譜ランキング

体調崩しました。

体温計はないもののどうにも熱っぽく、予防接種で余計な菌でももらってきたのかしらんと呑気に訝ってますが、そうは言ってもパレスチナなどを活動範囲とするカメラマンの講演会に行きそびれたのは大変悔しく、このやるせない気持ちをどうしようという気持ちをこの記事に向けた次第。

 

さて、そのテーマは。

 

 

 

 

今年聞かなかった新譜ランキング

 

 

 

 

な、なんだそれは。

 

何は隠そうこの私、今年の新譜は数えるほどしか聞いておらず、ランキングをつけられる程に母数が大きくない(まあそんなにランキングも好きじゃないし)。

その一方で買うつもりだったけど結局買ってない、買ったはいいけど積ん聞きで聞いてない、なんてアルバムがごろごろしてるので、いっそ期待度の高かった順位でランキングにしようかと。

 案外やってみたら面白かったり...

 

 

まずは10位圏外を眺めてみましょう。

順番はアルファベット順。

 

androp - blue

animals as leaders - the madness of many

aphex twin - Cheetah EP

Eric Johnson - EJ

green day - Revolution Radio

Jeff Beck - Louder Hailer

KoRn - The Serenity of Suffering

Leonard Cohen - You Want It Darker

metallica - Hardwired

opeth - Sorceress

radwimps - 人間開花

red hot chili peppers - Getaway

toy - Clear Shot

 

なんとも豪華な顔ぶれですね。これだけのメンツで選考外とはなんという一年なんでしょうね。単に聞かなかっただけか。

 

世代に分けて見ると若手はtoyの3rdとanimals as leadersの4thの二枚か。中々極端な組み合わせだな(笑) toyは周りの評価では可も不可もなくという感触、animals~は試聴した限り新要素に手を出し、djentからややアコースティックに寄りすぎた感も。djentからアコーステッィクへの転換ってのも極端すぎますな。。。

中堅は邦楽からはandropradwimps、洋楽からはaphex twingreen dayKoRnmetallicaopethred hot chili peppersが。いや、半分ぐらいはベテラン扱いでいいかも?

andropはまさかの攻撃的な路線に突入、ただしVo以外の楽曲の評判が…Oh radwimpsは積ん聞きです。多分今まで通りでしょう。何となくエレクトロ要素は減ってるような直感がする。ボーナスに新海誠監督による新カット入りの君の名は。からのPVと一時間のライブ映像があるので初回盤が気になる方はお早めにお買い求めください。

green dayは世間ではかなり好評価ですね。パンクは40越してからが勝負と勝手に思ってるので、そこまで熱心なファンでなくともこの展開は嬉しい。opethはそもそもプログレ路線にハマりきらなかったのもあって、KoRnはメロディーが弱まってリフ主体に転換したように思えたので(Amazonだとむしろ逆だったけどなんでだろう)、圏外。metallicaは1000個もリフを考えては吟味したと豪語していた割には「?」となるところを始め、その他諸々が期待値の低さに繋がった。評判聞いたところではスルメ感はあるけど。二枚組はホワイトアルバムとstadium arcadiumが至高おじさんだったり。

aphex twinはどうせいつも通り(笑)

ベテラン勢はEric JohnsonJeff Beck、Leonard Cohenの御三方が入りました。

Eric Johnsonのピアノ弾き語りに激しく違和感を覚えたけどクオリティー高くて、ギターなしでも食っていけそうなポテンシャルを60越してから発覚。どうなってるの…

Jeff BeckAmazonだと「Vo曲はVoなしで問題ない、ギターは安心のクオリティー」とのことです。来日楽しみ。あ、来日記念で最近のカタログが廉価版で再発されるよう。

Leonard Cohenは亡くなる直前にアルバム出しているとは知りませんでした。きっとこれも★と同じ重みがあるのだろう。じっくりCohenに触れていこうと思います…

 

 

さて、ようやくここから10位からのランキングです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10位 平沢進 - ash crow

 
f:id:bwe344:20161212205438j:image

 

キャー!おっさんセクシー!!エロいっ!!かわいい!! 

 

と一通り興奮したところで、サクッと(聞いてないけど)レビュー。このアルバムは氏が90年代から関わってきたベルセルクというめちゃくちゃ最高な漫画のアニメやゲームへの提供曲のコンピとなっており、純粋な新曲はタイトル曲と「灰よ」の二曲で、後は初出も含めたリアレンジなどを纏めており、新作と呼ぶにはやや物足りないもののオリジナルアルバムしか聞いてない人にはうってつけの入門アルバムとなっております。アレンジも平沢の場合は全く別物に仕上げるので、半新作、半ベストぐらいかな。

それなりに作風が広い平沢ワールドの中でもラスボスチックな仰々しいナンバーを聞きたければこの一枚をどうぞ。

 

 

ちなみに今年のアニメは平沢パワーを持ってすら最後まで見れなかった極悪脚本。

これとは別にスチームパンクのゲームの音楽担当やP-model時代のメンバーとの録音も公表している氏の来年の活躍も楽しみです!

 

 

9位 Kanye West - The Life of Pablo


f:id:bwe344:20161212211231j:image

 

いったいどうしたらここまでセンスのないジャケットを作れるのだろうか。

忙しなく変更するタイトル、ストリーミングのみでの発表、配信後も楽曲の進化を楽しめるコンセプト、そしてテイラースウィフトやドナルドトランプなどの全裸マネキンを使ったPVでの波紋と、いつも通り大騒ぎのアルバムでした。

僕はPrime加入後にAmazon Musicが始まってラッキーと思って使ってるだけのストリーミング弱者なので、この為だけにストリーミングやるのもな…と少し渋り気味。

 

 

非公式のPVもめちゃくちゃセンスあって、もはやこれも公式にしたら良いと思う。

 

 

8位 the pineapple thief - Your Wilderness


f:id:bwe344:20161212213119j:image

 

Porcupine TreeのSteven Wilsonが主催するKscope所属の、と言えば分かる人には分かる、モダンプログレバンド、The Pineapple Thief。

プログレというだけで逃げようとする人がいると思うので、ここで弁護すると、このバンドは決して一般的なイメージのプログレの音を鳴らしていない。曲も決して長尺ではなく、簡単にまとめると、幽玄な北欧オルタナ。そして時々ラウド、変拍子

まずもってアルバムジャケットを見たら分かる通り、お洒落である。普通にPitchforkに載ってそうなデザインだし、そういう音である。Pitchforkで検索しても一回も載ってなかったけど。

 

 

Kscopeに入るとみんな似た音になるきらいはあるが、お洒落なプログレという斬新なコンセプトが聞けるのはこのレーベルの良さである。

そしてこのアルバムでは限定版でなんと40分の楽曲に挑戦。みんなの大好きな「プログレ」っぽい楽曲になってるかはさておき、買うならそっちしか考えられなかったが、手に入れづらさと値段に躊躇し、晴れて買わなかった新譜にランキングイン。

ドラマーが抜けており、今作とツアーの一部はGavin Harrison(Porcupine Tree、King Crimson)が参加しています。

 

 

7位 iamthemorning - lighthouse

 
f:id:bwe344:20161212214303j:image

 

連続してKscopeのバンドがランクイン。

こちらはロシアの美女とピアニストのデュオで、室内音楽やバンドサウンドでおしゃれに決めてくれてます。

 

 

ファンシーではないものの、上品にファンタジーを具現化した世界観はプログレが苦手な人にも是非是非聞いてほしい。こっちもコンパクトな曲が多いので。

Kscopeのバンドは是非来日してほしい。

ドラムにははGavin Harrisonが参加しています。

 

 

6位 illion - P.Y.L.

 

f:id:bwe344:20161214190921j:plain

 

君の名は。の社会現象でお茶の間にも進出したradwimps。その一方で比較的ひっそりリリースされたフロントマン野田洋次郎のソロアルバム第二弾がこれである。

 

 

バンドの方では帰国子女としての経歴を活かした流暢な英詞も目立つがあくまでサウンドは王道の邦楽であり、こちらではそこで表現しきれていない洋楽志向がパッケージングされている。

本来洋楽に寄せてるミュージシャンは「洋楽に似せりゃ良いってもんじゃないんだよ、そこから何を+αで表現できるかだよ」とぐだを巻いてる面倒なおっさんである自分は避けてきたが、ここではグリッチサウンドで音はバッチリ、そこにあえて邦楽独特の切ないメロディーを重ねることで、洋楽には絶対に鳴らせない曲を作っていたので、あ、こりゃ良いとランキング入り。

トムヨークが邦楽に旋律ジャックされたような楽曲もあって、無理矢理洋楽っぽくしない方がかえって洋楽脳には面白く聞こえるのであった。

 

 

5位 Brian Eno - The Ship

 
f:id:bwe344:20161212220543j:image

 

Bowieへの手向けの一枚にもなった本作は試聴した印象では重々しくも透き通った、まさにジャケットのような美しさがあった。

買ってないので、アルバムの詳細に関するあれこれは割愛するが、聞きやすいが軽くないアンビエントという、傑作の香りがした。

ここではあえてリンクは貼らないでおいた。実際に購入してその世界を堪能してほしい。こんなこと書いてる自分もな。 

 

4位 the 1975 - I Like It When You Sleep, for You Are So Beautiful yet So Unaware of It

 
f:id:bwe344:20161213133754j:image

 

世間的にはこれをベストアルバムに選ぶ雑誌や人もいて、「2ndで化けた」バンドとして持ち上げられているので買ったはいいが、まだ手を出していない一枚。

ジャンルにも幅が出て、70分だれることなく聞かせるクオリティーらしいので、楽しみにしてます。

しかし、最初にメンヘラががった声明とLove Meが投下されたときにはどうしようかと。

 

 

 

3位 Bon Iver - 22, a million

 
f:id:bwe344:20161213140051j:image

 

いやあ、今年のJames Blakeとのコラボは最高でしたね。この二人のコラボは毎回やってほしい。いっそ二人でアルバム作るぐらいまでしてほしい。

そんなわけで実は初めてBon Iverのアルバムを買って積ん聞きして、この記事を書くにあたってリードトラックを初めて聞いたんですが、今までのソフトなイメージと違って(過去のアルバムもちゃんと聞いてないのでリードトラックからの勝手なイメージです)、コンプの効いたドラムが入ったりとかなり近年のPeter Gabrielに近い音色がしてビックリしました。お互いにカバーしてるし、分からなくはないけど。

けどそんなバンドサウンドのBon Iverも悪くない。

 

 

 

2位 Prince - Hit n Run Phase Two

 
f:id:bwe344:20161213140739j:image

 

どうしてこうなったのか未だに受け入れがたい、Princeの遺作である。

お恥ずかしい話生前はSign O' The TimesとLovesexyしか聞いてこなかったPrince弱者ですが、一応ここ数枚の作品は辛うじて公式がチラ見せしていたリードトラックや評判をチェックしていて、FUNK'N'ROLLカッケーっすなー、とか、相変わらずリリースペースおかしいですなー、とか、この作品もお金余ったら買お!とか、消極的な意欲は見せていたわけです。

そこからの訃報に唖然としながらもあわてて買い集め、少しずつ聞いています。過去カタログは近年やるやると言っていたリマスターが依然されておらず、それどころか90年代末期あたりからのいくらかは廃盤になっていて、早くリイシューしてほしいんですが…これも殿下のやるやる詐欺の負債ですね(泣)

 

 

Princeはシングルを発表した後、何枚かのアルバムを経てアレンジ変えて収録したりするので、これがPhase Twoの音源という確信はありません。

Phase OneのEDM路線と打って変わってバンドとブラスサウンドに彩られたPhase Twoは全盛期と相も変わらずPrinceらしいアルバムで、警官による黒人殺害事件を批判した本曲では非常に分かりやすく、しかし力強いメッセージが歌われており、とうてい遺作とは無縁のエネルギーが満ちており、本人は死ぬ直前まで次のアルバム考えてたんだろうなと考えると大変辛い…2016年じゃなかったらきっと生き残ってだだろうに。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして栄えある一位は!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

king crimson - Radical Action To Unseat The Hold Of Monkey Mind


f:id:bwe344:20161213145520j:image

 

はい、トリプルドラムを引き連れた45周年ツアーでの高松(!)公演を中心とした映像と三枚に渡るCDのセットという重厚なライブ盤が本ランキング一位です!

既に公式ブートレグでToronto公演をフル収録したLive In Torontoも発売していたので、残念にも買ってない組に入ってしまった訳ですが、こちらではツアーでやった曲全部を被らないようにフル収録しており、CDは曲ジャンルに分けて収録、DVD/Blu-rayはなるべくセトリに忠実かつ、高松でやらなかった曲は別の公演から引っ張ってきており、45周年の全貌を良心的な形で見せてくれる、クリムゾンらしくない(笑)ライブ作品なのである。

本当は攻撃的なナンバーを載せたかったのだけれども、フリップ爺の情報統制が厳しくてリンクがないから貼らないでおきます。しかしながら、本当にぶったまげるアレンジで過去の名曲、本当はこんなにかっこいい曲だったのか!という曲が演奏されているのは約束します。自分が行った大阪公演もベストヒットなのに獰猛なサウンドが襲いかかってくるというベテランの底意地を見せられた最高のライブだったので、これは来年にこそ買って是非ともレビューしなければ!

一つ難を言うならば、映像は全て定点カメラで、三つぐらいの映像を重ねていて見にくいところもある編集であるということだが、客の撮影厳禁していただけあってステージにもカメラマンを入れなかった結果で、また、情報量が多すぎるので見やすさよりも資料を優先した賜物と考えるとそこまで酷くもなさそうです。

後、やっぱりGavin Harrisonがドラムを叩いています(笑)

 

 

 

以上で、今年聞かなかった新譜ランキングは終わりです

勧めたいけど自分が買ってないので勧められないわ~ってポジションのアルバムばっかりだったので、来年には買って、とっとと布教しようと思いま~す。特にKscope組は日本版も発売してないから積極的に広めたいね~。

 

じゃ、おしまい。

また聞いた新譜の記事も時間を見て書きます(笑)