直截の時間(募集中)

気ままに書きます。勉学(課題の超過)によって停滞する可能性あり、タイトルは募集中だし良いのがあれば変える。

2023/12/26

そろそろ毎日書かなくてもいいかなと思ってきた。仕事の話ばかりになっては読む側も面白くなかろう。

精神分析にとって女とは何か』を読み終える。良書。自分は反証不能でこじつけに思える幼児期の精神分析に不信の念を抱いているだけに、メラニー・クラインなどかなり受け入れがたいものはあるが、色々蔑視的な扱いはあるにせよ、女性をどう捉えるかという理論構成に真摯な向きな精神分析全体の在り方を見るに、やっぱり和解はしたいなと思う。セラピストの逆転移問題など、臨床現場でどう分析しているかという、思想クラスタではあまり省みられていない印象の側面にも触れられたので、なお読み甲斐があった。あとはマツタクの説明はやっぱり読ませるものがある。なせまだラカンなのか、という問いに一番答えてくれるのはやはりこの人だろうという安心感。特別枠で男性分析家として呼ばれている理由がよく分かる。もっとちゃんと講義受けとけば良かった。ただ、なぜまだラカンなのか、という用い方をしている向きは、精神分析は門外漢の出自の人文書の援用時によくあるとは思いますが。